「そろばんやってて良かったです」
40代男性のひと言に、胸がじんわりしました。
本日、ある40代の男性とお話する機会がありました。
その方は、小学1年生から5年生まで
そろばんを習っていたそうです。
何気ない会話の中で、ふとこう言われました。
「今になって、本当にそろばんやっていて良かったと思うんです。」
その言葉を聞いたとき、
私はとても嬉しくて、胸がじんわり温かくなりました。
今日は、そのお話を少しご紹介させてください。
① 分解して考えられるようになった

その方は、こう話してくれました。
「物事を分解して考えられるようになったのは、
そろばんのかけ算のやり方が土台になっていると思うんです。」
たとえば、
10 × 11 は簡単ですよね。
でも
18 × 28 になると、
「ちょっと面倒だな」と感じる人もいるかもしれません。
けれどその方は、こう考えるそうです。
18 × 28 =
10 × 28 + 8 × 28
“分けて考える”
そろばんで学んだこの考え方が、
今の自分の思考の基盤になっている、と。
そしてそれは、
計算だけではなく、
・難しそうな仕事
・大きな目標
・一見ムリに思えること
に出会ったときにも、
「これ、分解したらできるかも」
「何かと組み合わせたら可能性があるかも」
と考えられるようになったそうです。
その話を聞きながら、私は思いました。
あぁ、これこそ
そろばんが育てている力なんだなぁと。
② 大きな数字がこわくない

もう一つ、その方が教えてくれたこと。
「大きな数字がこわくないんです。」
そろばんでは、
前から足していきます。
だから、
売上
経費
合計金額
なども、紙に書かなくても
自然と頭の中で計算できるそうです。
「この原価はいくらだろう?」
「これって本当にお得かな?」
そんなことを
感覚ではなく、数字で考えられる。
それは今も、仕事や日常生活で
とても役立っているそうです。
子どもの頃は、ただ楽しかっただけ

「小学生の頃は、計算が好きだったんです。」
算数の教科書も、
授業でやっていない問題まで解きたくなって、
どんどん進めてしまったそうです。
勉強というより、
ゲームのような感覚だった、と。
でもその“楽しい時間”が、
何十年も後の今、
自分の土台になっている。
それって、すごいことだと思いませんか?
すぐには見えないけれど

そろばんの効果は、
すぐに点数や結果として見えるものもあります。
でも、今回のお話を聞いて感じたのは、
本当に大切な力は、
あとからじわっと効いてくるものなのかもしれない
ということでした。
分解して考える力。
数字に強くなる力。
あきらめない思考。
それは、子どもが大人になったとき、
静かに支えてくれる力になるのだと思います。
保護者様へ

「今やっていて意味あるのかな?」
「続けさせたほうがいいのかな?」
そんなふうに思うこともあるかもしれません。
でも、今日聞いたこの話は、
私に改めて教えてくれました。
そろばんは、
“その場の計算力”だけではなく、
未来の生きる力を育てている
のだということを。
何年も後に、
「やっていて良かった」と言ってもらえる学び。
そんな時間を、
子どもたちと一緒につくっていけたら嬉しいなと思います。

